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1.「楽々自由会話」の目的と使い方

     この「楽々自由会話」は失語症などの言葉の障害のために、会話が楽しみにくい方のために作成された単語集です。

     これらの単語集の中から意中の語を探し、それを指差したりしながら会話を進めていきます。失語症の重症度としては、複数の漢字の中から、意中の漢字を指さすことができる方を対象としています。

     この単語集は、種類別に分類されています。

     これらの単語集をパソコンのハードディスク、3.5インチFD(フロッピーディスク)、CD、MDなどにダウンロードしてお使い下さい。ダウンロードは無料です。

     この単語集はマイクロソフト社エンカルタ総合百科事典(CD)、インターネット上のホームページ、分類語彙表改訂版(CD)、訴え事項アンケート結果などとあわせて使うと、より広範囲な会話ができます。

     このファイルにある語は、日常会話のキーワードになりそうな各種固有名詞などで、(14)の大分類に分けました。例えば大分類の一つである(3)の「地域情報」には、世界各国名、日本都道府県名、千葉県内地名などの中間分類があります。さらに千葉県内地名には市原市及び近隣都市町名等の地名約1800語が含まれています。

     (1)の「エンターテイメント」の中の音楽関係には、邦楽、洋楽、クラシック音楽等の中間分類があり、邦楽には美空ひばり、五木ひろし全曲目などがあり、洋楽にはビートルズ全曲目名などのファイルがあります。

     例えば「美空ひばり」をあけると、ひばりの曲目名が出て来ます。使い方は言語聴覚士や介護者が、失語症者が伝達しようとしている語や、それらが含まれている分類を予想して、それらを提示し、失語症者に意中のファイル名や特定の語を指差してもらうことで、会話を進めます。
     可能ならば失語症者が自分でマウスを動かして進めます。例えばお宅の車の車種は?(8)「趣味とスポーツ」を開き、次に中間分類の「車の製造会社名」を提示します。失語症者が「ホンダ」をさすとホンダの全車種名が出て来ます。

     次に「ロゴ」をさします。より詳しい情報を失語症者が提供できそうであれば、百科事典やインターネットに進んでもよいです。

    これらの支援システムによって、失語症者からより詳しい内容の話を引き出せると同じに、会話の楽しみとしてのQOLの向上にも繋がると思われます。

参考文献としては

    1. 失語症者用コミュニケーションノートの試作  千葉労災病院リハビリテーション科 安田清  みつわ台総合病院リハビリテーション科 尾崎万里  1997年度  年間活動集  千葉県失語症症例検討会  10-16P

    2. Comprehension of Famous Personal and Geographical Names in Global Aphasis Subjcts Kiyoshi Yasada and Yoshihara Ono RATN AND LANGUAGE 61,(1998) 274-287P

    3. 失語症者は何を訴え、何を訴えないか−失語症者の訴え内容アンケート調査(予備調査)−:千葉労災病院リハビリテーション診療科 安田清ST 中村哲雄MD  労働福祉事業団医学研究結果報告集(リハビリテーション関係)  第10号(別冊)平成11年度  145-149P

    4. 中重度失語症者との自由会話支援システムの構築:語彙データファイル、電子百科事典、及びインターネットを利用して: 千葉労災病院リハビリテーション科 安田清 中村哲雄  医学研究結果報告集(リハビリテーション関係)労働福祉事業団  第11号(別冊)平成12年度  117-119P

    5. Brain purcessing of proper name KIYOSHI YASUDA TETSUO NAKAMURA and BORBIE RECKMAN APHA SIOLOGY 2000,VOL,14,NO.11  1067-1089P

    6. 失語症者は何を訴え、何を訴えないか−訴え項目アンケート予備調査−  千葉労災病院リハ科 安田清 岩本明子 中村哲雄  セコメディック病院リハ科 尾崎万里  失語症研究 21巻1号 2001年 31P

    7. 中重度失語症者の自由会話支援システムの構築:カテゴリー別語彙データファイル、電子百科事典、及びインターネットを利用して:千葉労災病院リハビリ科、安田清 中村哲雄  亀田総合病院リハビリセンター 根本達也  我孫子市身障センター 竹中啓介  失語症研究  22巻1号 2002年 31-32P